野木町煉瓦窯 その1

8月14日
全国に4つあるうちのひとつ、ホフマン式煉瓦窯。
明治23年におよそ10ヶ月で完成したそうな。正16角形で窯の入口も16個ある。
老朽化と東日本大震災による被害を修復するためにしばらく工事フェンスに覆われていたが今年の春に整備が終わり、見学できるようになった。
どういうものかは公式サイトにあるので興味のある方は見てみて。
野木町煉瓦窯(野木町公式ホームページ)

盆休で帰省した兄と一緒に見学へ。
見学料100円で自由に観ることができるが、せっかくなので案内付きに参加した(料金は同じ)。
10:30からのツアーにギリギリ間に合い、用意されたヘルメットをかぶってガイドのおじさんについていく。



レンガの煙突
窯の中も入れる
窯の内部


窯の入口は狭いので腰をかがめつつくぐる。
中は鉄骨の支柱や金網でレンガの落下から防護されていた。

火をつけるための壁(火が付いたら壊す)
壊す前提の壁なのに素敵デザイン
窯は一度火を付けたら、燃料がある限り稼働し続けられる。しかし、焼く前のレンガは天日干しだったので、梅雨の時期などは火が消えることもあったらしい。





おそとへ
まぶしっ
窯の制御を行う2階へ
 2階は窯へ燃料を投下する穴が外周に配置されている。
穴の両脇にはトロッコのレールが敷かれている。
窯の温度を保つために15分毎に燃料を入れていたという。
また、焼きムラを防ぐために投下間隔の調整が必要で、それには経験と勘がたよりだった。


てつのふた
8角形の煙突 
内部メンテ用の穴らしい
minecraft脳


レンガテクスチャ

 国の重要文化財なので、修復時にひとつひとつのレンガを元あった場所に戻さなければいけなかった。また、水分によりレンガの表面に塩分が吹き出して劣化してしまうのが現在進行形の問題らしい。
煙の通り道を制御するダンパー
メンテ用の穴跡
 稼働時の暑さは支柱に残る焦げ跡からも察するに余りあるが、窯の余熱で焼きいも作ったり、迷い込んだ鳥を焼き鳥にして食べたりした、とガイドのおじさんのお話。色々なエピソードの他、丁寧に案内してもらえたので参加して良かった。
天井付近にはハトが巣を作っていて、時折「ホーホー、ホッホー」と鳴いていた。
ツアー終了後、撮影タイムへ。(これまでの写真はそのときに撮った)

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