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福島周遊 2泊3日[2日目:中通り~(1)大安場史跡公園]

 


2日目。最初に向かうのは、郡山市の国史跡、「大安場(おおやすば)1号墳」と「大安場史跡公園ガイダンス施設」。上画像の遺物をこの目で見たかったからだ。

これ、何に見える?


奥に見える丘が「大安場1号墳」、左の建物がガイダンス施設。


古墳への道はガイダンス脇の階段か、南側のゆるい坂道の二通りだ。


砂利で作られた大安場くん
頭にかぶっているのは、石製の釧(くしろ)と呼ばれる腕輪。ガイダンス施設の屋根のモチーフにもなっている。

まずはガイダンス施設で大安場古墳群がどんな遺跡なのか知るところから。


縄文時代の土器

旧石器時代から順に古墳時代まで巡る。
各コーナーに、実際に触ってよい本物の土器がひとつ置かれている。
縄文時代コーナーの展示ケースに並んでいるのが冒頭の遺物だ。


ネコ形土製品「じょもにゃん」

猫にしか見えない。


側面
これはネコ。


正面
ねこですよね。

写実的ではなくて、遊びで作ったような、デフォルメされたかわいい形。三角形の耳のようなとんがり。どこからどうみても猫にしか見えない。
大きさはちょうど手のひらに載る、お手玉くらい。
本当に縄文時代のものなの?と疑いたくなるぐらい、(ネコだとすれば)現代人と変わらない感性だ。


カエルの器
これも見たかった遺物のひとつ。


真顔
かわいい。


AirPodsみたいな耳飾り

カエルの器や土偶の造形は、現代人とは違う「縄文時代らしさ」の感性があるようにみえる。けれど、猫っぽい土製品は、なんだか縄文時代ぽくない。
わかりやすい形すぎるからかな?
縄文時代の遺物は、「一見、なにかわからないもの」のイメージがある。
イノシシや犬、キノコなどをかたどったわかりやすいものも見たことはある。
このじょもにゃんが「猫」をあらわしたものかは不明だし、作った縄文人は、全然別のものを想定してつくったかもしれない。粘土をこねているうちにこの形になったのかもしれない。
・・・猫だったらいいな。


スリットの入ったおしゃれ須恵器


小型把手付壷
おしゃれティーカップ

古墳時代コーナーでは、メインの大安場1号墳の実物大「木棺の復元模型」が印象強い。
一人を埋葬するにはとても長い棺だった。木棺の中心に王様の人形が寝かされていて、近づくと話しかけてくる。
展示室をひとまわりしたので、本物の大安場1号墳を見に行く。


前方後方墳
草刈り中


後方部上から


前方部への階段


古墳のすぐ隣は住宅地がひろがる。
奥には円墳がある。(王様の親戚のお墓?)


当時はどんな景色が広がっていたのかな


実際の木棺の大きさがわかる(ながい)


古墳の縁を彩る特徴的な形の壷


トンビ? 何か捕まえたぽい。


古墳へつながるスロープ


頂部からの眺め

元は木々の生い茂る山だったが、地元の方のお話から調査してみると一片の土器がみつかり、古墳発見につながった。今から1600年前に、ここに王様がいた。
これが浪漫というやつ...!

次は、猪苗代湖~会津飯盛山・さざえ堂へ

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