2026年5月連休最終日
府中市美術館で開催中の「長沢蘆雪(ながさわろせつ)」展を観に行ってきた。
たまたま観た動画で展覧会を知り、閉幕も近かったので混むことも解っていたが、どうしても観たくなった。
長沢蘆雪のことを知ったのは、2006年夏、東博で開催の「若冲と江戸絵画」展だ。「白象黒牛図屏風(はくぞうこくぎゅうずびょうぶ)」の牛に寄りかかっている白い子犬を観た時、(なんでワンコだけこんなにユルいんだ...かわいい...かわいすぎる!)と釘付けになった。
あれから20...に、20年!???( ゚д゚)What's?
13:00過ぎ。長時間待機を覚悟していたけれど入場チケットは15分程待っただけで買えた。グッズ購入の列もそれほどではなかった。客層は20代以上の老若男女ほどよくって感じ。
長沢蘆雪は円山応挙の弟子ということで、「鯉図」は両名の作品が並んで展示されていた。
応挙の方は幽玄、蘆雪の方はユーモアがある。
やはり子犬図コーナーが一番人気だった。
印象に残った絵(ほぼかわいいしか書いてない)。
「長春孔雀図」構図良っ。うつくしい。
「関羽図」モデル立ちの関羽かっこいい。襞が細かい。布地やわらかそう。青竜刀を支えるお供がかわいい。
「朝顔に蛙図襖」ヒキガエルかわいい。私だったら余白に草や虫をたくさん描いちゃうと思う。こんなに余白がある絵なのにずっと眺めていられる。
「亀図」笑っているように見える。かわいい。
「なめくじ図」2006年の展覧会でも観た。なめくじが画題になるのかと当時驚いた。でも趣があっていいんだよなぁ。
「雀図扇面」この扇欲しい。
「花鳥遊魚図巻」子犬がいっぱい。のぞきこめる高さの台に広げた形で展示してあったので筆致を間近に観ることができた。くぎづけ。かわいすぎる。一番印象に残る好きな作品だ。
「唐子遊図襖」超ワイドな作品。無邪気に遊ぶ子ども達と無垢な子犬。子犬の表情がたまらない。正面顔の茶色い子は、絵を見ている私を見つめているような気がする。
前足を握られて引きづられている子犬の部分はグッズのアクスタになっていた。
この絵の画稿も一部観ることができた。白い子犬三連星の目が「><」になっていた。現代でもよく見る漫画の表現だ。かわいすぎる!
「枯木狗子図」寒いから寄り添っているんだね。表情の見えない後ろ姿なのに、愛らしさが溢れんばかり。
「寒山拾得図」なんでそこにワンコ描いたん?
「菊花子犬図」後期の子犬図の中で人気No.1ではなかろうか。記念スタンプにもなっている。ぎゅうぎゅうに団子になって遊ぶ子のなかでも、目を閉じた表情の子にくぎづけ。きゃわわわわ。
「竜虎図」天の竜から虎に降り注ぐ直線は、雷が光った一瞬に照らし出された様子をイメージした。
「雲中潜竜図」こわい。これから梅雨時期に黒雲が湧いたら、この絵を思い出すかも。
「四睡図」同タイトル2作とも虎というより猫ちゃんのかわいさ。
「竜虎図襖」本展覧会メイン。近くで観て、離れて全体を観てを繰り返した。
虎は迫力はあるものの威圧的ではなく愛嬌がある。後ろ左足が一番手前に見えるような、3D視覚効果を感じた。茂みからシャッと飛び出してきたところ。遠くから見てると「やんのかポーズ」にも見えた。竜は帯電しているような、容赦しませんよ的迫力があった。でも口元が黒い線で描かれていて、「動物のお医者さん」の”犬の口にはゴムパッキンが付いている”が脳裏に浮かんだ。この絵もずっと眺めていたい。
展示室出口、記念スタンプコーナーで「菊花子犬図」のスタンプを押す。
蘆雪犬なぞり描きワークショップは並ぶ人がいる程人気だった。参加者は全員大人だ。
公式サイトで同じ絵をダウンロードできたので私もやろうと思う。
また、壁に「朝顔に蛙図襖」がプリントされており、実際に筆を使って(ふつうの絵筆だけを持って)蘆雪の筆致を体験できるようになっていた。やってみたところ、あのほっそい線をながーく引くのはとても難しい。無心で勢いが要りそう。
グッズは図録と文香、缶バッジを購入。文香は白檀の上品なお線香のやつ。缶バッジの虎の方は、質感が和紙っぽくて渋い。
眼福そして心が満たされた一日だった。


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