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福島周遊 2泊3日[1日目:浜通り~飯坂温泉]

 

2024/9

福島県相馬市にある磨崖仏「百尺観音」を観に行きたかった。
せっかくなので、福島周遊することにした。浜通り~中通り~会津まで2泊3日の旅。

1日目は浜通りを北上する。最初の目的地は塩屋埼(しおやさき)灯台だ。
天気予報は曇りだったが、海沿いに出ると風が強いせいか晴れていた。
カーナビの地図が古いままなので多少迷ったけれど、案内看板のおかげで灯台下の駐車場にたどり着くことができた。
10台くらいの駐車スペースと公衆トイレ、おみやげ屋さん、美空ひばりさんの歌「みだれ髪」の歌碑がある。


「みだれ髪」の歌詞に”塩屋の岬”が出てくる


塩屋崎灯台への階段を登っていく。10分もかからない距離なのに、途中で息が上がった(いつもの運動不足)。

灯台入口。波と風の音が響いている。

昔は灯台守が居たのか。灯台守と聞くと「ムーミンパパ海へ行く」を思い出す。


真っ白で青空に映える。
のぼれる灯台の一つだ。のぼろう!参観料300円。
受付の人に「風が強いので持ち物に注意してくださいね」と言われた。
たしかに帽子が飛ばされそうだったからバッグにしまった。



階段上から音を立てて風が吹き込んできている。


電気が来るまではオモリと歯車を使ってレンズを回転させていた。
「巻上げ機」


息を切らせて階段を登りきった。
とても かぜ つよい


景色はとても良い。外をぐるっと一周したかったが、高所恐怖と強風にびびり止めた。


レンズ部分





次は、昼ご飯を求めて国道6号線を北上する。
海沿いの土地は現在も整地のための重機が動いていた。
震災よりずっと前に、母と夜の森公園の桜並木をたまたま通ったことがある。満開の桜のトンネルが綺麗で、「夜の森」という変わった地名がとても印象に残っている。

大熊町近くになると「スクリーニング済地域」や「帰宅困難区域」の看板が国道脇にあらわれる。この看板が外されるにはまだまだ時間がかかりそうだと感じた。外されたとしても、荒れてしまった土地を元通りにするには、もっともっと時間が要る。
寂しいような、どうしようもない気持ちになった。

午後1時 道の駅「なみえ」到着
昼時のフードコートはとてもにぎわっていた。
入口の券売機で「なみえ焼そば(並)」「ももジュース」を注文し、窓際の席を確保する。
他の人はトッピングやミニ丼を追加したりしていた。
出来上がった料理の食券番号が次々と呼ばれる。電光掲示板も備えてあり、調理中と出来上がりの食券番号が分かれて表示される。


うどんくらいの太さがある麺。いや、うどん。
焼そばもジュースもとてもおいしかった。
皿の漢字が最初読めなかった。
「なにごともうまくいく」

ここには、大堀相馬焼を展示販売している施設が併設されている。
ここに寄ったのは、相馬焼を購入するためでもあった。相馬焼の特徴のひとつ、内と外の二重になっている器が珍しいので欲しいと思っていた。


熱いお茶を注いでも持てる湯呑みにした。

店内に展示されている器をひとつひとつ見て回って、形・大きさ、持ったときの重さと、馬の絵が気に入った湯呑みを選んだ。
施設内には酒店もあり、おいしそうな甘酒があった。「吟麹」といって、麹の甘酒好きの私は吸い寄せられた。オンラインでも買えるのであとで注文することにした。


本日のメイン「百尺観音」
ここは昔、両親と来たことがある思い出の場所だ。父の運転で相馬へ向かう途中、休憩がてら寄ったのだ。永らく記憶の底に沈んでいたが、栃木県塩谷町の佐貫石仏を観に行った時、そういえばあの時見た石仏も磨崖仏だなぁとうっすら思い出した。でも名前がわからなくてGoogleマップで相馬周辺を探したら、百尺観音があの時の石仏だとわかった。その頃からまた訪れたいと思っていた。

石仏は、左手に蓮の花を持っているのが特徴的だ。パッと見わからないけれど、よく目を凝らしてみると、石仏の瞳の輪郭がうすーく見える。経年と震災による傷みが進んでしまっている。しかし、このまま自然と一体化する姿もアンコール・ワットのようになんだか趣を感じる。手を合わせて参拝した。

1日目の宿泊先は福島市内のホテルだ。道の駅「そうま」に寄ったあと、国道115号線で福島市へ向かった。山道は途中、崖崩れの応急処置をしてある箇所があり少々危険だ。高速道を使えばよかったと後悔した。相馬福島線が無料で通行できることは途中で知った。べつに料金をケチろうとしたわけではない。

道の駅「伊達の郷りょうぜん」に寄る。
道の駅にはおいしそうなものが盛り沢山だ。見たことがない食材をみつけたりするとワクワクする。また、この道の駅のトイレは(デパートかな?)と勘違いするほど洗練されていた。トイレ内に坪庭のようなスペースがあり、和傘が飾られているのである。ここに寄った際はぜひトイレも見てほしい。

日暮れ、福島市内到着。
福島駅近くのホテルにチェックインを済ませ、ひとっ風呂浴びに飯坂温泉へ。
事前に調べたところ、飯坂温泉は熱い湯温が特徴のひとつらしい。45度以上が平均ぽいので、自分には無理だなと思い、いくつかある共同浴場から、加水した浴室もある「波来湯(はこゆ)」へ行くことにした。
すっかり日は落ち、街灯の他には、摺上(すりかみ)川沿いに建ち並ぶ旅館の灯りが見える。聞こえるのは摺上川のせせらぎと虫の声だけだ。

波来湯の1階はトイレ(浴室にもトイレはある)。地下に下りると受付がある。今日の湯温を記したボードが置いてある。45.7度だったかな?
券売機で入浴券(300円)を支払い、浴室へコ゚ー!
先客は数人居り、シャワーが空いていなかったので少し待った。
洗浄を済ませた後、まずは源泉の方に恐る恐る足をつっこんでみる。熱くてちりちりしてくる。浸かれそうになかった。加水された方は42度だ。これでも普段入っている温度より高いが気持ちよく浸かることができた。お肌すべすべになった。
共同浴場の湯の熱さ番付というのがあるらしく、ここ波来湯は下から2番目の小結だった。横綱は70度以上もある。
帰り道、「鯖湖湯(さばこゆ)」の外観だけをチラ見してホテルへ戻った。

2日目は郡山市内の遺跡へ。


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