河口湖 1泊2日 2日目


2019年3月31日(日)
AM7:00 ホテルの朝食バイキングでパンと牛乳を食べる。宿泊客はほとんど中国人。
AM7:30 チェックアウト
天気は晴れ。
河口湖駅へ徒歩で向かう。ホテルに前日予約すればバスを出してもらえたが、せっかくなので河口湖を眺めながら行くことにした。忍野八海行きのバスの出発時間まで1時間ある。
湖畔の宿、店の中には廃墟と化している所もあり、他地方の温泉街でもよく見る光景だ。


河口湖大橋

周遊バスで来た道の記憶をたよりに歩いていくが、何せ平地と違って見通しが利かない。
いつのまにか湖が見えなくなり、記憶があやふやになってきたところで、河口湖駅方向の案内板を見つけて、商店街を通り抜けた。
ここで、時間もあるし再度湖畔沿いに行こうかなと思い直した私は、「湖まで300m」の看板が指す横道にそれた。
が、湖の方向にあるはずの道は細く私道っぽいのでそちらへは行かず、道沿いに進むと普通の住宅街だった。
猫が1匹、道の真ん中でくつろいでいた。
近づくとこちらを警戒しつつ去っていった。
さらに進んだ先に立派な門構えの酒蔵があった。
しかし、このままうろついていては不審者と思われかねない。諦めて駅方向の通りへ戻ることにした。

歩道脇に庚申塔と祠が建っていた。
庚申塔といえば三尸(サンシー)、三尸といえばクーロンズ・ゲート。
毎回「庚申塔」とググってこれを思い出すくらいの無知だが、なんとなく興味をそそられるもの「庚申塔」である。

三叉路に出た。
左右どちらも上り坂で駅は見えない。
ヨーロッパ系のカップルが左へ向かう。彼らも駅へ向かっているようだ。
私も左のような気がするがあえて右へ行ってみる。
......こういうときは素直に直感にたよったほうがいい。
引き返した後、カップルの後を追い、追い越し、しばらく進んだ先にようやく駅が見えた。
あとで地図を確認すると、遠回りしていた。

忍野八海行きのバスは、河口湖周遊バスのフリーパスが使えなくて残念だ。

河口湖駅から忍野八海へはおよそ30分。
バス停周辺には私と一緒に降りた観光客以外にまだ人影がない。
八海の位置を示す小さな看板をたよりに皆、川沿いを歩いていった。
私は一つだけ離れた場所にある「出口池」を見に行こうしたが、道を間違えて全く関係ない川沿いを歩いていた。
引き返して、「お釜池」を見る。

深い底まで透明なお釜池

2畳くらいの小さな池だが、覗き込むと意外と深く、美しく澄んだ青色で吸い込まれそうだった。

銚子池
次はお銚子の形の銚子池。各池にはちょっとしたエピソードがついていて、看板で読むことができる。奥の方で水が湧いているところをみることができる。
水自体はキレイだが、浮いた藻が茶色なのでうまく撮れなかった。

カモが川の中州で食事中。
観光客には馴れているみたいで、まるで八海巡りの一スタッフ(モデル)のように思えた。
川には小魚、特にマスがたくさん泳いでいた。
次の「底抜池(そこなしいけ)」は文化財の旧家の敷地内にあり、入場料(300円)を払えば見ることができる。


ダンディーさん
敷地内には広い池があり、カモ達の憩いの場となっている。
池の中にはマスや鯉がたくさん居た。
魚はなかなか大きい個体ばかりだ。
一羽の雄カモがじっとしていたので、モデルになってもらおうとカメラを向けると、
「...オレを撮るのか?撮りたいんだな?」と近づいてきてくれた(妄想)。




キメポーズ
 最後には羽を広げて片足立ちのかっこいいポーズをしてくれたのを逃さず撮影。

大きなマス

藁葺き屋根

 旧家の中は自由に見学できる。
土間、台所、囲炉裏のある居間、2階は農機具置き場、はしごを登った先は屋根裏となり、小窓から外を覗くことができた。
囲炉裏の周囲には家族の座るべき位置(上座、下座的な)が記されてあり、嫁は一番下っ端であることがわかる。



とても急な階段

たぶん農機具
展望台的屋根裏



底抜池(ここが一番、昔の状態を保っているらしい)
素敵な模様の扉とからくりっぽい鍵

お金持ちっぽい生け垣
晴れていれば左上に富士山がみえる

涌池
「濁池」「湧池」付近までくると、食事処やおみやげ屋も建ち、観光客でごった返していた。
やはり中国からの観光客が多い。
おみやげ屋内を通らないと観られない「湧水口」の周囲にはたくさんの観光客の輪ができていた。




湧水口周囲の人々
揺れる藻
湧水口は水深が8mあるが、透明度が高く美しい青色にきらめいていた。
300円
賽銭が底にちらほら見えたが、「池に投げ銭したら罰金千円」と看板があることから、本当は禁止行為のようだ。
「鏡池」「菖蒲池」は普通の民家と民家の間に存在している感じで、観光地然とはしていなかった。元々、忍野八海はそういうものなのだろう。
食事処のある通りに戻り、香ばしい焼きたてお団子とせんべいを食べながら忍野八海を後にした。

バスが時刻どおりに来ず、10分ほど待った。
この後の予定は特になく、帰りの電車の時間までどこに行こうか悩んでいるうちに行き先の選択肢が減ってしまい、河口湖周遊バスの終点まで行くことに。もしかしたら西湖とか行けたんじゃないかなどと少し後悔している。
 終点「河口湖自然生活館」にはおみやげ屋と軽食店がある。
ここで観た富士山が一番くっきりした姿だった。
湖のほとりでは釣り人が等間隔で横一列に並んでいた。
面白いデザインのリゾートホテル
ひとしきり富士山を堪能したあと、富士山クッキーのお店でバスを途中下車しておみやげ用にクッキーを購入。
そして徒歩で駅へ向かった。
もう道を迷うことはない。




河口湖駅のトイレは相変わらず混んでいた。
食堂も列ができていたため、最寄りのコンビニで軽食を買って帰途についた。
今回行けなかった富士4湖もいつか見に行きたい。
おしまい

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