上野スカイブリッジと不二洞

8月25日(土)

上野スカイブリッジ→シャボン玉楽しい♪
不二洞→独りにしないで(焦)


不二洞 入場券
秘境グンマーの奥地、群馬県多野郡上野村。
関東一デカい鍾乳洞「不二洞」はここにある。
鍾乳洞へは前から行ってみたかった。
内部はとても寒いらしいので、羽織るものと山の虫よけに帽子も持っていく。
自宅から3時間ほどの距離だ。
カーナビを頼りに朝9時ごろ出発。

国道299号線(上野村楢原地内)にある「メロディーライン」を通る。曲は「うれしいひなまつり」だ。Youtubeで動画をあげている方もいるが、三三七拍子のリズムでただラインが引かれているのとは違って、ちゃんとメロディーとして聞こえる。

午後12時 川和自然公園内 不二洞到着


不二洞へは2通りの行き方がある。おすすめは「まほーばの森」へ向かい、「上野スカイブリッジ」を渡るほうだ。不二洞へ直接向かう道よりもカーブが少ないため走りやすいと思う。今回私は直接向かう道を選んだのだが道幅が狭く、カーブの先が見えないので対向車の確認に神経を使った。

上野スカイブリッジ
山道を抜けると駐車場と大きな吊り橋が目に入る。
「上野スカイブリッジ」は高さ90m、全長225mで通行料として1往復100円を寄付するようになっている。といってもお金を入れるポストが建っているだけで強制ではない。しかし、環境維持のためにも100円なら安いんじゃないかな。ポストには記念スタンプを押すことができる小さな紙も入っている。1枚取って持っていく。
この吊り橋にはちょっとした仕掛けがある。定時になると設置されたシャボン玉マシーンからシャボン玉が舞うようになっている。
シャボン玉マシーン
時間は、11:00,13:00,15:00の3回。8月は毎日行われる。午後1時の回を待つことにして、橋を渡った先にあるレストランで食事をする。
吊り橋はほんの少し揺れる。走っている人がいるとそれなりに揺れる。
「まほーばの森」は山沿いにバンガローが建ち、キャンプを楽しめるようになっている。夜は星空が綺麗だという。
レストランまほーばで「イノブタ肉うどん」を食べる。
イノブタ肉うどん
シャケフレークおにぎりがおまけで付いていた。初めて食べたイノブタ肉は柔らかく、臭みもなく、脂身はしつこくない。脂身が苦手な人も平気だと思う。甘じょっぱい味付けでとてもおいしかった。地元の下仁田ねぎもたっぷり入っていてたいへん美味。

レストラン外観
レストランまほーば
スカイブリッジ まほーば側から
観光客はほとんど家族連れかカップルだ。ぼっちは自分くらいだ。
記念スタンプを押してから、橋を見渡せる高台でシャボン玉の時間を待つ。
午後1時。シャボン玉タイムスタート。5機のマシーンから勢い良くシャボン玉があふれだす。高台からビデオを撮っていたがシャボン玉が小さすぎて分からないので急いで橋の上に向かった。
シャボン玉タイムは15分間続いた。
橋から飛んでいくシャボン玉橋の上で子どもたちははしゃぎ回り、大人たちは思い思いに写真を撮ったり、ビデオで撮影したりしていた。自分も綺麗に撮ろうとしたもののうまくいかなかった。風にあおられて飛んでいくのをぼーっと眺めているだけでも良い。メルヘンに浸るカップルはいないかと見ていたが、皆現実的でそれほどでもなかった。

山の方へとんでいくたくさんのシャボン玉

かなり遠くまでとんでいく

橋の上からは山あいからニョッキリ生えたような鉄塔と送電線が見える。橋の下からは川のせせらぎが聞こえてくる。
橋の上からの眺め橋の真下をのぞける穴

橋をローアングルで

美しいかたち放物線をえがく

不二洞へ。
入場料600円。
イラスト 不二洞への道おみやげ屋が発券、入口となっており、店内を通って不二洞へ向かう。不二洞の入口へは坂道が続き、徒歩で5、6分かかる。こんなに遠いとは思っていなかったので入口に着く前に体力を半分以上消費してしまった。ちなみに、入口と出口は別々である。

不二洞入口には扉がついている。そして、案内のアナウンスボイスがずっと流れている。すでに汗だくのため水分補給をしてから洞内へ進む。

寒い!暗い!

一気に気温が下がった。コンクリートのトンネルが200mくらい続き、ゆるやかな勾配になっていて先が見えない。
冷たい風がブォーと鳴りながら吹き抜ける。ライトが点いているがうす暗い。不気味だ。
上着を羽織っている間に、先行するカップルが奥の扉の向こうへ行ってしまった。
トンネル内には自分1人になった。SAN値が急降下。
早足で奥の扉まで進む。途中何度も後ろを振り向いてしまう。
クーロンズ・ゲートのうねった通路を思い出す。いつの間にか異次元に飛ばされるんじゃないかと余計な妄想をしてしまう。
上が見えないらせん階段
扉にたどり着き奥へ進むと、今度は上へとつづくらせん階段が現れた。
センサー感知のアナウンスにビビり、先に行った人たちに追いつこうと必死で高さ40mのらせん階段を昇った。上が見通せなくて心細い。
アナウンスでは階段で目を回さないよう注意していた。
周りの岩壁のあちこちから水がしみだしており、階段は泥で汚れていた。かぶっている帽子にも時折水滴が落ちてくる。
階段を登りきったところでさっきのカップルに追いついた。下からは親子の声がするのを聞いて不安が消えた。
ここからはずっと茶色の鍾乳石に囲まれた道になる。
所々に名前のついた鍾乳石がライトで照らされていた。
洞内は相変わらず寒く、薄暗く、しめっている。
センサーで動くアナウンススピーカーがいくつか置かれていたが、今は稼働していないものもあるようでオブジェと化していた。

気温11度
くぐらないと通れない高さが180cmくらいある鍾乳石叩くといろんな音がでるという岩

五百羅漢に見立てた岩

順路は迷路のよう成長中の鍾乳石出口へのかいだん手洗い鉢という名の鍾乳石

見上げると天井に穴が開いて空がのぞく

いたるところからしみだす水奥でつながっている低い穴

 順路通りに見て回る。三途の川や閻魔、六地蔵など名の付いた石のそばにはお賽銭が供えてあった。閻魔の金剛杖という鍾乳石はツルツルしていて、7回なでると願いごとが叶うという。賽銭箱に小銭を供えてから願っておいた。
後から来た家族とつかず離れず洞内をめぐり、コウモリを探し、出口へ。
散策時間は30分ほどだった。RPGのダンジョンさながらで上ったり下ったり、ぽっかり空いた穴の奥には何かが潜んでいるようでドキドキしたりと、五感が刺激された。SAN値がもう少し高ければもっとゆっくり楽しめたのだが。

急斜面に設置された歩道を歩いていくと、不二洞の入口付近に戻ってくる。
鳥のさえずりがきこえるスリップ注意の歩道

不二洞入口付近

午後2時30分くらいだったが、訪れる人は絶えず坂道を登ってくる。やはりぼっちは見当たらない。
おみやげ屋には洞内で撮られた写真がいくつか飾られていた。コウモリと一緒に撮ることができるとプレゼントをもらえるらしい。また、子ども限定だが、コウモリを見たことを申告すると「うまい棒」をもらえる。


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