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屋久島編 17 縄文杉登山 -(12)ヤクシマザルの群れに遭遇

 「やり方を見ててもいいですか?」
バッテリーのチャージの仕方を覚えようと作業するお兄さんの隣で見ていた。あっという間にエンジンがかかった。

 「しばらくクーラーは使わないでくださいね。」と言われた。寒さには弱いけれど暑いのはわりと平気だ。修理費5,600円。仕方がない。
細かいお金がなかったので後で事務所に寄ることにした。
「先に行ってください。ふもとまで一緒に行きましょう。」

 見通しの悪い山道をそれでも注意深く下りた。アクセルを踏まなくても進むからブレーキを要所要所で踏むだけである。
窓全開で気持ちよくカーブを曲がったとき、いきなりヤクシマザルの群れに出会った。
わりと広い右カーブの左側にガードレールがあって、その下にずらりと群れていた。
はじめは「灰色のなんかモコモコしたのがいる」と思った。次の一瞬でそれがノミ取りをしていたり、あおむけになってたり、リラックスしたお猿さんたちだとわかった。
夕方のだんらんのひと時だったのだろうか。
ヤクシマザルと気づいた途端に通り過ぎてしまい、一瞬の出会いだったが見られてうれしかった。

 無事、安房まで帰ってきた。レンタカー事務所のおばさんたちにお礼を言って別れ、Aコープへ夕ご飯の買出しに向かった。アメリカンドックと菓子パンを2つ、ジュースを1本購入。 民宿あんぼうの自分の部屋へとたどりつき、安心と疲労でしばらくボーっと座っていた。
カーテンを閉めようと窓へ這って行くと、窓外のすぐ下で犬が横になっていた。ちょっとビックリして窓を開けると人懐っこくしっぽを振ってくれた。なでたら喜んだ。
この宿の看板犬なのだろう。そこへ昨日と同じようにおかみさんが、
「おふろ入りますー?」と声をかけてくれたので、動くのがイヤになる前に今日一日分の汗を流した。

 今日あったこと見たことは一生忘れないと思う。明日はゆっくり屋久島をめぐるつもりだ。目覚ましを午前10時にセットして眠りに就いた。

---2日目おしまい。

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