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屋久島編 10 縄文杉登山 -(5)たまげる!「ウィルソン株」

  「登山初心者でも行ける」とガイドブックやホームページにあったが、これは特別専門的な知識はいらないということであり、「楽に登れる」という意味は含まれていなかった。

 午前9時2分。「翁杉」到着、と同時に今までの疲労が軽くなった。
2千年以上もずっと生き続けている「風格」に圧倒されたのか、もしくはヒンヤリとした朝の空気がまだ漂っていたせいかも。
見上げてみると枝を広げているわけではなく、幹だけが残っている状態で、まるで大地から生えた角のようだった。

 たいていの道は木を組んで造られている。急坂では階段になっているけれど、見上げてため息をついてしまうような「はしご」に近い階段も多い。こんな階段に出あったら頂上を確認して一気に昇りきらないといけない。途中で立ち止まったら動けなくなりそうだったから。


翁杉

 午前9時9分。「ウィルソン株」到着。

この大きさにはたまげますよ。象を5頭寄せ集めたような(?)。
豊臣秀吉が伐採を命じたといわれる有名な切株。中は空洞になっていて、大人二人分以上の高さがある。小さな祠がまつってあった。
広さは大人が10人入っても余裕があるくらい。
見上げると空が見えた。ここで雨宿りした人が小屋だと思っていたという話があるけれど、そう間違ってもおかしくはない。

 大きな株をずっと眺めていたら元気がでた。縄文杉へもたどりつける自信が湧いてきた。 周りには名前はついていないけれど太い幹の木や根、倒木がごろごろしている。大きくて当たり前の森でいちいち驚くことはなくなってきた。

 湧き水の汲み場所を求めて、手を使い這い上がり続けること30分。そこはあらわれた。
沢にパイプをさして汲みやすくしてあり、軍手を外して触れるととても冷たくてHPも回復する。
空のペットボトルに注いで飲んでみると、ほーんのり甘みがしておいしい。超軟水といわれるだけあってとっても飲みやすい。
ペットボトルに満杯にした。

 次は、大王杉が待っている。


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