屋久島編 22 島内一日散策 -(5)尾之間でひとっ風呂 尾之間温泉

 「尾之間(おのあいだ)温泉」は島の真南にある。
永田いなか浜からは1時間40分かかる。夕飯前のちょうどお風呂タイムだったからなのか尾之間温泉は混んでいた。200円を番頭さんに払って入場。

 お風呂場には硫黄のにおいがたちこめ、シャワーはあるが、基本的に汲み湯を利用するようになっていた。しかしその汲み湯が熱かった。水で湯温を下げながら体を洗って、湯船につかる。浴槽はそれほど大きくなく、目の前ではお湯をくむおばちゃん達が並び、ある種異様な光景だった。底には玉石が敷き詰められていて気持ちよい感触だった。
湯加減もとても良かった。
湯上りに外に出ると風が心地よく気分もさっぱりした。

 お腹が空いたので尾之間温泉近くのレストランに入った。リフォームショップも兼ねたお店で、システムキッチンやタイルのサンプルが並んでいた。お客さんは地元の常連さんらしきおじさんと会社の上司と部下らしき男女。お店は母娘できりもりしていた。
窓からは海が見え、テラスで食事をすることもできる。
メニューはオーソドックスな洋食で魚料理が苦手で偏食の私にはありがたい。私はショウガ焼き定食を食べた。ボリューム満点でおいしかった。

 民宿への帰り道、かねてから気になっていたバス停で車を止めた。

民家の並ぶ道路脇に立つなんの変哲もないバス停だ。このバス停の名前が「焼酎川」のりば。地名がつくのはよくあるけれど焼酎の川というのは珍しい。実際このバス停のそばに用水路が流れていたが焼酎川かどうかはわからない。

 民宿のおかみさんに今日はお風呂はいいです。と伝えて部屋に戻った。とうとう明日は屋久島を発つ日。

 午後2時の船の時間までどこで暇をつぶそうか考えながら眠りについた。

---3日目おしまい。

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