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屋久島編 9 縄文杉登山 -(4)「三代杉」~「大株歩道入口」

 午前7時42分。「三代杉」到着。
ここでも休憩している人たちに出会った。三代杉という名前は三代に渡って木が更新されたことからつけられたそうで、1代目が倒れたあと残った株から2代目が成長し、伐採によって切株のみとなり、その切株から3代目が育ったという。 二人羽織みたいにくるんでくるんで大きくなったという感じだ。
根元は空洞になっていて、一人用のテントになりそうだ。

 次の目標はトロッコ線路の終点、「大株歩道入口」。

 午前8時43分。「大株歩道入口」到着。
木で組まれた階段の側に立つ看板は入口であることを示している。
大株歩道入口
が、思わず疑ってしまった。
急な階段の先の斜面は森の奥へと消えている。
>本当にここを登っていくのか?
線路は別の方向へまだ続いている。ためしにそのまま歩いていくと線路の終点はトイレだった。引き返して階段前の石の上にこしかけた。
「帰ろうかな…」
ここから縄文杉へはあと2時間かかるのだ。
側の看板を見ると、
「ウィルソン株まで 約25分
大王杉まで     約70分
縄文杉まで     約110分
高塚小屋まで   約125分」とあった。
せめて「ウィルソン株」だけでも見てから…。(弱腰)
階段の左側には沢があり、裸足になって沢登りをしている女の子たちがいた。
とてもうらやましく見えたけれど、余計な体力を使いたくなかったので見るだけで涼を得た。
水分補給をし、トイレを済ませて、さぁ、もうひと踏ん張りですよ!

 もう一つあった看板には、日帰り登山者へ向けた注意書きがある。
 ・この場所を午前10時には出発すること
 ・縄文杉に着いたら午後1時には帰路につくこと
日帰りといっても往復8時間の登山ならでは。時間的に余裕は十分だ。

 大株歩道の1つ目の長寿杉、「翁杉」を目指す。
階段を登りきると岩と木の根がむきだしの斜面だった。
手をつかわないと登れないのでリュックから軍手を取り出した。ちょうど上のほうから男の人が降りてきたので端によって通り過ぎるのを待った。
手近な枝や石に手をかけて慎重に登っていく。今まで何人もが同じようにつかんだであろう枝はツルツルになって光沢を放っていた。

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