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屋久島編 6 縄文杉登山 -(1)いきなり迷う

 7月24日(木)

 午前4時15分。外はまっくら。ほかの宿泊者の迷惑にならないようにゴソゴソと支度をした。玄関の鍵は早朝の登山者のために開けてあった。
縄文杉登山のスタート地点となる「荒川登山口」へは、安房から車で約1時間かかる。入山予定時刻を午前5時30分と登山届に書いたので充分間に合うはず。
しかし、ライトをつけて車を発進したものの登山口への道がわからない。看板の案内どおりにいけば大丈夫だろうと思っていたが、あたりは真っ暗闇なので道しるべもよけいに見えなかった。

 ウロウロしているうちに登山口への道しるべをなんとか見つけ、登山口の手前の「荒川わかれ」という二股の道に出た。石の道しるべに行き先が彫ってある。
右へ行くと荒川登山口。左へ行くと「ヤクスギランド」と宮之浦岳登山の「淀川登山口」。 私は、確信をもって「左」へハンドルをきった。地図を見た時にどういうわけか「ヤクスギランド」の方に「荒川登山口」があると思いこんでいたから。同時に、暗くて「淀川登山口」の「淀」が「荒」に見えた。道すがら本来なら出会えるはずのない「紀元杉」を観て、これから始まる登山のことを思いワクワクしたりした。
 「淀川登山口」は行き止まりにあった。空はもう白み始めて朝もやがたちこめていた。
間違っていることにまだ気づいていない私は、(ガイドブックの写真より狭いとこだなァ…)と思った。車も2台しか止まっておらず、男性が一人ウォーミングアップしている最中。
登山口の階段に「宮之浦岳」の文字を見つけてようやく間違いに気づき、あわてて元来た道を戻った。40分のロス!

 結局、午前5時30分到着予定が、午前6時30分になってしまった。
駐車場は20台分あるけれどすでに満杯だった。端っこに止めようとセコイことをしようとしたらガイドの人に注意された。しかたなく引き返して2台分のスペースがある空き地に車を停めた。私のあとから来た車も同じ所に止めようとして同じように注意されていた。
ガイドツアー参加者だけでなく、私のように個別の登山者もかなり多いということだ。そのうち、登山口まで個人の車で行くことはできなくなるかもしれない。

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