屋久島編 18 島内一日散策 -(1)トローキの滝へは「ぽんたん館」から

7月25日(金)

  午前10時、暑くて目が覚める。予想はしていたが体中筋肉痛だ。ミシミシいわせながら支度した。民宿あんぼうの玄関前はすぐ川だ。それも海の入口。
外ではおかみさんが犬におやつをあげていた。窓を開けて挨拶をする。
犬の名前は「リリー」だと教えてもらった。
「リリー♪」と確かめるように言ったら、こっちを向いて「わんっ!」と返事をした。賢い。

 本日のメインは2つほど決めていた。ウミガメが産卵にくるという「いなか浜」を見て、尾之間温泉入浴で締めくくる。そのほかは気の向くままに。

 午後1時。「ぽんたん館」到着。
ノドが渇いていたから、冷えたパッションジュースを購入。パイナップルよりスッキリしていて酸味があり、とてもおいしかった。売り場には名産のたんかんジュースやマンゴー、屋久杉の加工品などが並んでいた。
 おみやげに何か買おうとしたがその前に「トローキの滝」がここから歩いてすぐらしいのでそちらへ向かう。
ぽんたん館の前の道路を渡ると、トローキの滝へ案内する石があった。「トローキ」という名前の由来も書いてある。
「ゴーゴー」と轟いて落ちるから「とどろきの滝」、なまって「トローキの滝」というそうだ。矢印通りに歩いていくと、狭いケモノ道になっている。

行き止まりがちょうどトローキの滝を見ることの出来る場所になる。そこはケモノ道を30センチほど降りたところだったので、サンダル履きの私はコケそうになった。
 人1人分のスペースしかない観察スポットからトローキの滝はよく見えた。
 川の水が直接海に落ちる珍しい滝。海に融けた水はやがて蒸発して雲になり、雨となって島に降り注ぐ。森が水を吸って地下水となり、湧き出た水が沢に、沢が川に、川からふたたび大海へ。
こうして水は地球を循環するのです。って環境文化村センターの映像は言ってた。一歩引いて見渡すと遠くに橋が見えて、絵になるなあと思った。
 ぽんたん館へ戻ってきて、おみやげに「たんかんジュース」と「マンゴー」、たんかんの皮に砂糖をまぶした「屋久のかりんとう」を買った。

 現在地は島の南。対角線上に位置するいなか浜までの間には、枕状溶岩の「田代海岸」がある。というわけで、田代海岸へ。